例年は10月に前年度の決算審査をおこない、12月議会で決算認定をおこないます。
しかし今年度は昨年末に国の会計検査(会検)によって平成15年度から19年度の5年間の会計処理に不正があったという指摘を受け当局が自主検査をおこなうことになったので認定を保留していました。
そして今日その自主検査の結果を3つの委員会がそれぞれ報告を受けました。
僕が所属する産業建設委員会では「不適切な支出は見つからなかった」との報告を受けました。
それでも「今後、国の監査によってまた新たに不適正だと指摘を受けることがあり得るのではないか」と主張する議員もありました。
確かにそれは起こりうることです。
今回の決算も以前はよいと思っておこなわれていた支出ですが、昨年の会検の指摘で尺度が改められたから「不適切な支出」としてクローズアップされたのです。(僕は不正だと思っていますが)
今後、そうした尺度の変更があればまたあらたな「不適切」は当然出てくる可能性があります。
しかし議会が求められている判断はそんなこととは無関係です。
市議会として当該年度の支出に対して適正だと認めるかどうかが問われているのです。
産業建設委員会ではそんな本質的な議論を熱く続け(進行のまずさもありますが)12時過ぎまで激論を交わしました。
それでも産業建設委員会の所管部分には返納金が発生するような不適切な支出がなかったので先の審査結果をそのまま支持するという結論に至りました。
隣に座っていたS議員と「不適切な支出があった総務企画委員会は厳しい判断を迫られるなぁ」と話しました。
午後1時からは総務企画委員会が開催され、委員外議員として傍聴しました。
自主検査で不適切な支出があったとされる地籍調査について若干の質疑がなされました。
発言の機会もありましたが、僕の関心は事業ではなく委員会の対応だったので質疑はおこないませんでした。
質疑終了後、職員を退場させていよいよ認定についての熱い議論が始まると思いました。
しかし、話は委員長報告をどうするかということに進み、今日の質疑については「書いたほうがよい」が「委員長に一任」ということになりました。
僕はなぜ「このまま認定していいのか」という議論にならないのかと歯がゆい思いをしました。
でも委員外議員は当局への質疑はおこなっても、委員会の運営についてまで口出しすべきでないのでぐっとこらえました。
結局、難航を予想していた総務企画委員会はあっけないほど簡単に終わりました。
当局自ら「不適切な会計処理をした」という20年度決算。
その事実を聞き、ある議員は「自首してきた」と評しました。
でも自首してきたことによって許したのではありません。
その罪について審議することなく委員会は終わりました。
それぞれの委員に考えがあっての事かも知れませんが、僕にはチェック機能の放棄にしか見えませんでした。
市民から託された当局のチェック機能を果たしえない議会。
これでは19年度までの返還金が確定したときに誰が支払うのかという本質的な議論に責任を持って対応できないのではないでしょうか。
やりきれない思いで会派室を出ました。
階段を下りる途中でFさんを見かけたので筋違いとは知りながらついつい愚痴をこぼしてしまいました。
愚痴っていても何も状況は変わりません。
市民の信頼を得られる議会になるため具体的な行動に取り組むことこそ解決の道です。
先日の議会運営委員会の視察結果を生かすこともそうですし、18日に予定している議員の財政についての勉強会もその一歩です。
小さなことでもまず一歩から始めていくことにしましょう。