国道371号で通行止めとなっていたので現場確認のため朝からバイクで出かけました。
昨夜、帰宅時に看板に小松原地内と書いてあったので救急要請があったらどうするのだろうと心配していましたが通行止め箇所は集落までの道路ではなく笠塔森林公園に向かう道の方で小松原から国道311号に出てくるには支障のない場所でした。
とりあえず安心して地元温川の見回りをしましたが特に災害発生箇所は見つかりませんでした。
その後はバイクで町内の見回りへ。
市町村合併による職員の減少、公共工事削減による土木業者の減少などにより災害箇所の発見も対応も格段に手薄になってきています。
議員も町議12名から市議2名になっていますが、その分気合を入れてまわらなければなりません。
大きな災害はありませんでしたが、道路のあちらこちらで石の崩落や崩土がありました。
手や長靴で撤去できるものは極力片づけながら見回り。
そうこうしていると地区委員会から電話がかかってきました。
交通規制のために届けられなかった新聞を本宮町に届けてほしいとのこと。
昨日の災害がどうなっているかも気になっていたので新聞を中継してバイクで本宮町へ向かいました。
停電していた地区も復旧し、避難所となっていた集会所は誰もいませんでした。
行政局で対応について意見交換をしてから校長・教頭が泊まって水路の監視をしていた三里小学校を訪ねました。
夕方はドッジボールの練習。
最終盤になってかなり動きが良くなってきました。
とりあえず僕が教えられることはすべて教えました。
あとは子どもたちがどこまで力を出し切れるかです。
夜は龍神村で開催された田中優氏の講演を聞きに行きました。
ひとつひとつの話は興味深いものでしたがなぜか最後まで違和感が消えませんでした。
講演を聞きながらも、そして帰りの車中でもその違和感が何なのかをずっと考えていました。
そしてたどり着いた結論は将来の社会像の違いだと思いました。
氏はエネルギー政策の転換を訴えていますが基本的に現在の資本主義社会を肯定していると思われます。
その中でお金によってライフスタイルなどを転換するムーブメントを起こそうとしているように見えますが、僕はそれでは今の社会が抱えている大きな根本矛盾は解決できないと思います。
氏は講演の中で「日本は北朝鮮並みに正しい情報が流れない国」だと言っていました。
とりわけ電力会社に関するものは特にとも言っていました。
まさに今の日本は企業・財界が情報、いえ政治さえ操作する状況です。
その害悪から脱却しなければ国民が真に幸福になる社会など考えられません。
少なくともルールある資本主義社会を作らなければ企業の民主的規制すらできません。
でも残念ながら今日の話からはそんな社会を作る展望は僕には見えませんでした。
「自分にできることから始めて、それがよければ必然的にひろがっていく」と言われました。
それは正しいと思います。
でも政治を変えることも「自分にできること」であり「しなければならないこと」だと思います。
こうした市民運動を標榜する人たちがよく「政治なんか」と言われることにいつも悲しい思いを持ちます。
政治は誰か特別な人がおこなっているのではなく、自分たちの一票によって選ばれた自分たちの代表がおこなっているのです。
その政治が自分たちの考えに沿わないのであればしっかりと自分の考えに合った政治を実現する努力をすることこそ最も大切な「自分にできること」だと思うのです。
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