元村議お2人の案内で龍神村の災害箇所を見てまわりました。
龍神村の災害は河川の増水による農地の浸食や土砂の堆積が多かったです。
中辺路や大塔でよく見られる山腹の崩壊や地すべりはそれほど見かけませんでした。
龍神村の山は急峻で雨を吸い込む前に川に落としてしまうのだろうかなどと小学生のような(?)理由を考えていました。
川の増水によって作り土を抉り取られた耕地などを見ているとかなり大きな岩盤が出ているところが結構あったので地質的に土ではなく岩の部分が多いのも地すべりが少ない要因なのでしょうか。
龍神村は関西電力の発電ダムがあり、その補償問題が今後の課題になりそうです。
どこまで補償するのかまだ不明確ですが、農家にはなんら落ち度がないので全面的に補償されるべきだと思います。
それにしても今回の災害で農地が被災したり農機具がやられてしまったという農家、とりわけ高齢の農家の方から「これで踏ん切りがついた」「ちょうどいい潮時」という声を聞きます。
ただでさえ耕作放棄地が多い山間部ですが、今のままでいけば今度の災害によって農業をやめてしまう人がかなりの数に上ることが容易に推測されます。
産業の観点からも国土保全の観点からも憂慮すべき事態です。
根本的に国の農政が担い手を高齢化に追い込み、経営として成り立たなくさせてきた結果なので農政が変わらなければ状況の改善は困難ですが、市としてもなんとかして最悪の事態を回避すべく智恵を働かせてほしいと思います。
市政に不足してきた想像力を発揮できるかどうかが問われる課題です。
今日の龍神村は午後から時折小雨がぱらつくお天気のおかげで土埃が舞うことはありませんでした。
それでもお風呂に入って鼻をかむと鼻水に黒っぽい土が混じっていました。
今日の天候でこれだとすると日常的にはかなりの埃が舞っているに違いありません。
目に見える埃はなくてもしばらくはマスクをするなどの対応をした方がよさそうです。
でないとしばらくして呼吸器系の疾患で医療機関にかかる人が増えてくるかも知れません。
正式に調査して情報を発信してくれればいいのですが。
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