僕が住む中辺路町にある富田川は県内で数少ない「ダムのない」川です。
大雨が降ると一気に水量が増し濁流に変わります。
しかし3日もすると水量は減り、濁りもすぐにおさまります。
でもこれが上流にダムのある川だとそうはいきません。
いつまでも濁水がダムから放流されて下流の水質や景観・生態系などに様々な影響を与えます。
2011年の台風12号で大きな被害を出した熊野川(正式には新宮川水系)は今でもダムから放流される濁水によって多くの影響を受けており、この濁水対策が大きな課題となっています。
合併によってこの熊野川が市域に含まれた田辺市も熊野川流域対策連合会の構成メンバーであり、今日は新宮市で研修会がおこなわれました。
今年度の調査研究事業としておこなわれたのは中部大学工学部の松尾直規教授による「熊野川の濁水問題とその対策」という講義でした。
約90分間、科学的にデータに基づき現状と対策について話されました。
先生というよりフィールドワークを主とする研究者(学者)という感じで、「掃流力」や「躍層」「水温成層」などスマホでググらないと理解できない単語もたくさん出てきて話についていくのに一苦労でした。
それでもこれまで縁のなかった分野の話で興味深く聞かせてもらいました。
来年度の調査研究事業が楽しみです。
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