僕の一般質問が終わりました。
今回の質問項目は、
1.有価証券(ゴミ袋)などの取り扱いについて
2.地域と学校のあり方について
3.市道橋の管理について
4.法の遵守について の4点でした。
自己採点は62点くらいでしたが、帰りがけにTくんから「○○部長は完敗やったな」と言われて「まずまずだったのかな」と思いました。
明日の午前中で一般質問は終わりますが、昨日今日の一般質問および答弁を聞いていて強く感じたのは日本語の乱れです。
「(自分が)ご存知です」「観光客が参る」など敬語と謙譲語が乱用されていました。
そしてかねてから気になっていた言葉が多用された日でした。
その言葉とは「いずれにいたしましても」です。
前々からこの言葉に対して違和感を持っていました。
「何れに致しましても」を普通の言葉で言い直せば「どっちにしても」です。
「やるにしてもやらないにしても」まぁ前向きに検討しますという程度の言葉で締めくくるのです。
この言葉を部長や市長から聞くたびに不愉快な気持ちになっていたのですが、昨日はこの言葉が乱発され、議員の口からも聞きました。
先日、池上彰さんの『わかりやすく伝える技術』という本を読んだらこんな記述がありました。
わが意を得たりという思いだったのでご披露させていただきます。
― 「いずれにしましても」は話をチャラにしてしまう ―
話を強引におしまいにするときに重宝な言葉が「いずれにしましても」です。
(中略)これは、話をまとめているように見えますが、実際はきちんとまとめられないときに使う言葉です。
「いずれにしましても」は、前の話を全部チャラにしてしまうのです。
「いずれにしても」ということは「これまでの話が正当だろうと不当だろうと」という意味ですからね。
準備が不十分なままプレゼンテーションをしている人が最後に使いがちです。
延々と話してきて「いずれにしましても、私が言いたいことはこういうことです」とまとめる人がいます。
じゃあ、これまでしてきた話は何なんだよ、それにつきあった自分は時間の無駄じゃないかと相手に思わせてしまいます。
話のまとめとして「いずれにしましても」を使う人には注意を。話のまとめにならないのです。
以前、このブログで「議員が申されました」が誤用であると書いたことがあります。
その影響なのかどうかはわかりませんが、今では「議員が申されるように」という部長はいなくなりました。
今後は1日も早く「いずれにいたしましても」という言葉が聞けなくなるように願っています。