Aさんと中学校の学級費の監査に行きました。
領収証を確認して、通帳を確認して、年間の支出の一覧を確認してサインをして印鑑を押してきました。
町内会などの決算を見てもいつも感じるのですが、経理などの経験がなければ会計の基礎知識があるはずもなく作られている帳簿や会計報告書は見事にまちまちですし、不正確な記述も多々見受けられます。
指摘してどうなるものでもないのでそのままにしていますが、電卓で計算(検算)するときに不便だったり、不要な数字を入れてしまったりします。
やはり、本来の会計の形は合理的で計算されたものだと感心します。
午後はバイクで集金にまわりましたがあまりにも留守が多くてめげてしまいました。
しっかりと集金して帰ってくる決意で家を出たのですが、4時半には家に戻ってきてしまいました。
すると携帯電話がなりました。
相手は某新聞のT記者でした。
「話を聞きたい」というので電話か来てくれるのかと思うと「出てきてほしい」とのこと。
厚かましさに驚きましたが僕としても話しておきたい内容だったので出ていくことにしました。
いつ頃、どんな記事になるかはわかりませんが引き続き情報交換をしながら解明に取り組みたいと思います。
ようやく確定申告の書類を作成しました。
国税局のHPにアクセスして源泉徴収票や国保税・国民年金保険料の額を所定の欄に入力していくと申告書が完成します。
かつて農業をしていたときは経費の領収証をひっぱりだしてきて算入率を計算したりして悪戦苦闘して申告書を仕上げましたが今は作業時間は2人分の申告書を作っても半時間ほどです。
楽になったものです。
町議の頃、農業の収支が赤字の申告をしたことがあります。
中辺路町に越してきて農業を始めるにあたって鶏舎を立てたり農機具を一から揃えたりで減価償却が大きかったからです。
でも年々農業収入が増え、経営は改善していました。
そんなときに税務署から呼び出されました。
そこで税務署の職員から言われたのは「赤字の農業は農業ではなく趣味だ」という言葉でした。
「趣味の経費を計上するのは認められない」というのです。
僕は趣味で農業をするために病院を辞めたわけではありませんし、わざわざ中辺路に来たわけでもありません。
日本が潰そうとしている小規模の家族経営農業でも食べていけるというモデルを実践したかったから脱サラして新規就農したのです。
そんな思いで必死で取り組んできて実際に収支の改善も進んでいたので職員の言葉にブチ切れてしまいました。
国は「農業は日本の基幹産業だ」と言っておきながら年々米価を引き下げて農業生産では経営が成り立たないようにしている。
国土を保全しなければいけないと言いながら必死で不採算な農業に取り組めば「それは趣味だ」と言って経費を認めず耕作放棄させようとしている。
農水省も国税庁も同じ国の機関なら一貫した政策をとるべきではないか。
こんな主張をすると対応していた若い職員は先輩なのか少し年上の職員を連れて戻ってきました。
そしてその職員は僕に「受理しますのでお帰りください」と事実上の厄介払いでした。
僕の主張を認めたのではなくややこしいのにあまりかかわりたくなかったのでしょう。
声の大きな者の主張が通るというのはよいと思いませんが主張すべきは主張すべきとあらためて感じた出来事でした。
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