被災地の東北3県をのぞいて全国一斉におこなわれた統一地方選挙。
その後半戦の投票日が明日に迫りました。
僕は選挙のたびに「選挙とは?」と考えます。
選挙民のために全力を傾注して働き、誠実に取り組んだ候補者が必ず当選するとは限りません。
4年の任期中ただの一度も一般質問は愚か、委員会でも提言や意見らしい発言をすることもなく、議員としての役割を果たしているとは到底考えられない候補者が必ず落選するわけでもありません。
いったい選挙とは何なのか?
有権者は何によって代弁者たる議員を選ぶのか?
選挙結果は有権者の意思を如実にあらわしているのですからその結果から意図を読み解くしかありませんが「有権者は何によってこの候補者を選んだのか」と悩まされる結果もあります。
先の前半戦では地域政党といわれる団体に所属する候補が大量に当選しました。
かつての民主党ブームのように現状を変えてくれる目新しい何かに期待したのかも知れません。
しかし、先の政権交代によって生まれた新政権は大多数が自民党出身者の寄り合い所帯であり、その政策は結局自民党の基本路線から脱却できるはずもなく急速に国民の支持を失いました。
今、あちこちで生まれている地域政党の候補者の多くが自民党や民主党では勝てないと鞍替え出馬した候補者であることをみればこの政党の末路がどこへ向かうかは明らかだと思います。
でも、少なくない有権者がこの政党に期待して(?)投票しました。
確かに既成政党に対する失望があるのでしょうが、既成政党を十把一絡げに批判するマスコミとそれを鵜呑みにしてしまう世論にも問題があるのではないかと思います。
さて、明日の投票で全国の有権者はどんな判断を下すのでしょうか。
「政治家を批判しても始まらない。なぜなら有権者は自らのレベルにふさわしい政治家しか持ち得ないのだから」
その「逆もまた真なり」なのでしょうか。
「有権者を批判しても始まらない。政治家のレベル以上の有権者は存在しえないのだから」となるのでしょうか?
これは大いに疑問符のつく命題だと思います。
にほんブログ村