今日も由女賀は代休でお休み。
いつもは早起きする彼女も放っておくといつまでも寝ている。
几帳面な側面とバンカラな側面を併せもっているところが
彼女の魅力なのかもしれない。
午後は2年生の男の子から「遊ぼう」と電話があったそうで
彼の家まで送って行かされた。
夕方に迎えに行ったら二人はキャッチボールの最中だった。
月末なので僕は1日中集金にまわった。
近野、栗栖川、川合と1日で3万円くらい集金しただろうか。
夜はひさしぶりに由女賀の剣道のお迎えに行った。
集金ではいろんな人と話をする。
日本共産党を支持している人だけが『しんぶん赤旗』を
読んでいるわけではなく、思想的にも様々な読者がいる。
そんな読者との議論は集金時の楽しみのひとつでもある。
かつて僕を中辺路町に呼んでくれた今は亡きYさん。
彼は世の中のこと色々と勉強し、現代社会に危機感を持ち
具体的な行動にも立ち上がっていた。
しかし、絶望的な社会の現状を知れば知るほど打ちのめされ
いつの間にか極度の鬱状態に悩まされ、自殺願望を持つまでに至っていた。
僕も時折、今の社会に対して絶望的な思いに苛まれるときがある。
でも、どんなときもくじけず展望や希望を失わずにいられるのは
科学的社会主義を基礎にした「ものの見方、考え方」があるからだ。
今の日本やアメリカ・北朝鮮だけを見て、世界を判断しては
誤った認識を持つことになる。
この100年で人類はどんな社会を目指して動いたか?
国際社会は紛争解決の手段としてどんな手法を尊重しているか?
どんな社会体制の国が増えてきたか?
誰かが主張するからでなく、事実としてそれらの世界の動きを見たとき
おのずと日本の目指すべき国のあり方が見えてくるだろう。
歴史に学ばぬ者、世界に目を向けない者に未来はない。
そんな確信をあらためて思い起こしてくれた今日の読者との議論だった。