毎年、党本部で旗びらきがおこなわれ、委員長があいさつをします。
すべての党員が党本部に集まるわけにはいかないので僕たちはCS放送を通じてこのあいさつを生中継で視聴します。
今日のあいさつで志位委員長は「今年は国民が『二つの異常』と真剣に向き合わなくてはならなくなる」と言いました。
『二つの異常』とは、米軍従属と大企業いいなりの政治の政治のことです。
普天間基地の問題で新政権は動揺と迷走を続けていますが、これは武力で強奪した「基地を返してほしければ代替地を確保しろ」という米軍の道理なき主張に縛られているからです。
無条件返還という見地に立たなければ根本的解決は図れません。
米軍従属の立場に決別し、国民に痛みを押し付ける米軍の要求にはっきりとNoと言えるかどうかが試されています。
また大企業いいなりの問題では、不景気と言いながら内部留保(貯めこみ)を増やしている大企業に対し、労働者の待遇改善を求めることができるかどうかが問われています。
大企業はエコカーやエコポイントで増えた雇用に対しても非正規の日雇い労働で乗り切ろうとしています。
「非正規雇用は需給バランスの調整弁で禁止すれば企業の体力が落ちて不景気になる」と主張する人がいますが、今の大企業は十二分な体力があり、正規雇用を増やしても経営が悪化することはありません。
その証拠に株主配当のためには内部留保を取り崩してでも支払いをおこなっています。
(首相のお母さんもその恩恵にあずかっています)
国民の購買力を減らして、企業にいくら貯め込んでも景気はよくなりません。
製造と消費のバランスを保つためにも雇用の安定・労働者の待遇改善が必要です。
かつてはこの『二つの異常』について日本共産党が主張しても「また共産党が言ってる」程度にしか受け止めてもらえませんでした。
でも今は多くの国民がこの二つの歪みが日本社会を不健全な状態に追い込んでいるという現実に対して異論がないのではないでしょうか。
主権在民はかつて日本共産党が命がけで主張しましたが、今は小学生も知っている常識になりました。
男女平等や週休制、8時間労働なども最初は「何を考えてるのか」と言われていたことが、長い年月をかけて常識となっています。
そして今また新たな常識がひろがりつつあります。
日本共産党には正確な分析力と方向性(綱領)があるからこそこれが可能になります。
こうした確かな路線を持った政党の一員として歴史を前に進めるために活動できることを誇らしく、喜ばしく感じた今日の旗びらきの講演でした。
今夜から佐涼が寮に戻るので久しぶりに3人で焼肉を食べに行きました。
若いときにはお腹が張り裂けそうになるくらい食べたのですが今は昔です。
そんな僕を尻目に佐涼は、ここぞとばかりにしっかり食べていました。
食後は明日の朝食のパンを持たせて、寮に送りました。
これで由女賀たちが帰ってくる6日までは夫婦二人です。
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